最終更新日: 2009年04月28日
要旨:
ベトナムは90年代にテレビドラマの「おしん」やJPOPの「恋人よ」が大ヒット、日本のコンテンツに対する親和性が高い。
しかし、テレビドラマでは「おしん」に続くヒットはなく、その後、韓国ドラマが大量に流入する。韓国企業がドラマのCMスポンサーになるケースも多く、韓国ドラマのヒットにより韓国製品も売上を伸ばした。反面、日本のドラマは、放映権料の高さやスポンサーの見つかりにくさもあり、「おしん」に続くヒットは出ていない。
テレビアニメは日本の番組に高い評価。今人気が高いのは、「ぶぶチャチャ」、「フルーツバスケット」など。また、ベトナム版「あいのり」が放映されるなど、フォーマット権も販売されている。
コミックスは「ドラえもん」の正規版が出版されたのを皮切りに、正規版が普及してきた。ただ、ネット上で、ベトナム語訳海賊版が出回っていることが正規版の普及を妨げている。ベトナムはアジアでもネットの普及率が高いことも海賊版普及の後押しをしている。
海賊版の問題は、音楽分野ではより深刻な問題で、ベトナム語の解説のついたJPOPの違法サイトが複数ある中、正規のCDを売ることは困難。ベトナム人歌手のCD販売すら伸び悩んでいる中で、韓国人歌手は「ライブ」を行うことを試みている。ライブはチケット販売のほか、正規版CDやグッズを売る機会として捉えられている。
主な図表
ベトナムで放送された日本の番組
発行年月 :2009年3月
作成部署 :海外市場開拓部
総ページ数 :27ページ
PDFファイルのダウンロード:
「ベトナムにおけるコンテンツ市場の実態」(899KB)
No comments:
Post a Comment